私は、退職まで約20年間、某上場会社の子会社の管理部門で勤め、最終の役職は管理職でした。
元々、老後は、国を当てにせず、会社の世話にならないで生きられるように55歳で会社を退職後起業し、1,000万円以上の安定した年収を確保し、余剰資金が出た場合には、投資にまわし、増やしたお金を社会貢献に使いたいという大それた夢を持っていましたが、その退職の背中を押してくれた要因について以下に簡単に記述しておきたいと思います。
退職を決める3年前位に、入社以来仕えてきた社長が退職しました。(実質クビです。)
本社の内部監査で、社内での経費の接待交際費の使用方法について引っ掛かり、タイミング的に関係会社間での接待交際費の粛清が叫ばれていたこともあって、社長の席を追われました。本社からの出向者も、本社の窓口の担当者もその接待の恩恵は受けていましたが、それはうやむやで、社長1人が責任を取らされた格好でした。
そこで代わった社長は、世間によくある話で、本社からの天下りに近い方で、管理方法も徹底的に本社方式にするというものでした。
それまで、社長の方針の大筋から外れていなければ、権限を持たされて業務を遂行出来ましたが、何でも上のお伺いを立てなければならなくなりました。
私も、それまでの自由な雰囲気が好きでしたので、内心やってられないという感じでしたが、会社方針を変えていく立場の管理部門に籍を置いていたわけですから、そういった気持ちは腹に収めて、会社変革に力を注ぎました。部下も文句も言わずに協力してくれ、成果は出て行きましたが、通常業務と改革業務が重なり、部下の残業も大幅にアップすると共に、36協定にも抵触するような状況になり、責任を感じていました。そんな中で、また本社の内部監査により、部下の残業管理が出来てないという指摘がされました。管理部門においてそういった指摘がされるということは、問題ですので退職が頭をちらつきましたが、それまで一緒に大変な状況を乗り越えてきた部下を見捨てることになると思い、躊躇しました。
そんな状況で迎えた年度末の人事で、別の部署への異動が内示されましたので、部下に気兼ねせず退職が出来ると、実働3日位で退職願を上司に提出致しました。
通常1ヶ月あれば退職出来ますが、業務の引継ぎや、会社内部の動揺を勘案して3ヶ月後の退職ということで、上司の承認をもらいました。
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